« 2008年09月 | メイン | 2008年12月 »

2008年10月 アーカイブ

2008年10月15日

与信管理/財務比率における注意点【第九回】

 今回は流動比率についてお話します。

 流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100

 流動比率は、返済期限の短い負債(流動負債)を、すぐに資金化できる資産(流動資産)で賄えるかを見る指標です。流動資産には売掛金や受取手形、棚卸資産や短期保有の有価証券等が該当し、流動負債には買掛金や支払手形、短期借入金や未払金等が該当します。一般的な目安として、200%以上だと安全で、100%以下だと資金繰りに不安があると言えます。100%以下の場合、全ての流動資産を資金化しても、流動負債を完済できない恐れがあるからです。

 但し、流動資産の中には、特に回収が遅れていたり、価値が劣化している資産が含まれていることもある為、流動比率のみでは、正確な資金の流動性・安全性の把握は不十分と言えます。

 上記を踏まえ、次回の与信管理/財務比率における注意点も、引き続き流動比率についてお話します。

2008年10月20日

与信管理/財務比率における注意点【第十回】

 今回も引き続き流動比率についてお話します。

 前回、計算上の流動比率の把握だけでは不十分と申し上げましたが、それは流動資産において、事実上の資産の水増しが度々行われることがあるからです。

 例えば、売掛金に不良債権や不渡手形を含めることは散見されますし、不良在庫を棚卸資産にそのまま残していたりするケースも多々あります。

 また、短期借入金の返済期限よりも、見合いの売掛金の入金が遅いのであれば、計算上の流動比率が安全圏であっても、決して資金繰りにゆとりがあるとは言えません。

 このように、単に流動比率の把握に留まらず、企業の実態をよく確認することが肝要ですので、留意ください。

 与信管理/財務比率における注意点、次回は当座比率についてお話します。

2008年10月30日

与信管理/財務比率における注意点【第十一回】

 今回は当座比率についてお話します。流動比率と同様、資金の安定性を見る重要な指標です。

 当座比率 = (流動資産 − 棚卸資産) ÷ 流動負債 × 100

 流動資産には棚卸資産も含まれるのですが、当座比率を計算する際には、更に棚卸資産を除き、より換金性の高いと見られる現金預金、売掛金、受取手形、有価証券を対象とします。なぜなら、棚卸資産には、陳腐化した資産や売れ残りの製品等の不良在庫が含まれるケースが多く、当座比率を把握する際には、短期間での返済を要する負債について、如何に換金性の高い資産を保有しているかを確認することが求められるからです。

 従って、流動比率が高い場合でも、流動比率だけでもって判断するのではなく、当座比率と合わせて確認し、より実態に沿った資金の安全性の判断を行うことが重要です。

 与信管理/財務比率における注意点、次回以降は効率性を判断する財務指標についてお話します。

About 2008年10月

2008年10月にブログ「与信管理の知恵袋ブログ - 三井物産クレジットコンサルティング -」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年09月です。

次のアーカイブは2008年12月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.37