« 2008年04月 | メイン | 2008年06月 »

2008年05月 アーカイブ

2008年05月07日

与信管理/主要な勘定科目における注意点【第十九回】(有利子負債D)

 今回は「債務償還年数」についてお話します。

 債務償還年数 = 有利子負債残高 ÷ 営業キャッシュフロー

 債務償還年数とは、有利子負債を営業キャッシュフロー(返済財資)で完済するまでに必要となる年数を表しています。金融機関では、融資を行う際の重要な指標の一つとして使用されており、債務償還年数が長いと、融資拒絶や減額対応を迫られることもあります。与信管理においても、企業の財務体力や金融機関の対応姿勢を見る上で、重要な指標の一つとなりますので注意して下さい。

 与信管理/主要な勘定科目における注意点、次回はその他の流動負債についてお話します。

2008年05月09日

与信管理/主要な勘定科目における注意点【第二十回】(その他流動負債@)

 今回以降、その他流動負債についてお話します。これらの科目については大きく変動するものではありませんので、企業規模、他の負債科目、及び時系列的に比較して過大である場合は、相手方に対し発生理由や内容を聴取することが必要です。

  1. 未払金
     未払金は、営業以外の非継続的な取引(例えば、不動産の購入や有価証券購入等)から発生する債務を言いますが、中には、実質借入金である場合もありますので、前期比大幅に増加している場合には注意して下さい。
  2. 前受金
     通常の営業取引で発生する前受金と、不動産売買等の手付金的性格をもった前受金とがありますので、内容を確認して下さい。また、手形による前受金授受については、前受金を装った融通手形である可能性もありますので、特に注意して下さい。
 与信管理/主要な勘定科目における注意点、次回も引き続きその他流動負債についてお話します。

2008年05月15日

与信管理/主要な勘定科目における注意点【第二十一回】(その他流動負債A)

 前回に引き続き、その他流動負債についてお話します。

  1. 仮受金
     仮受金とは、内容が明らかでない現金の受領があった場合に、一時的に処理する勘定科目であり、後日勘定科目や金額が確定した段階で振替処理が必要です。
     仮受金は、当期仕入分の一部を仮受金として処理し、売上原価を過少計上するといった利益操作や、融通手形操作(借方:受取手形/貸方:仮受金)に利用される場合があります。突然多額の仮受金が計上されている場合は、その内容・発生事由を聴取して下さい。特に、相手先が親会社・同業者・個人経営である場合は要注意です。
  2. 未払費用
     未払費用とは、家賃や給料等営業取引以外の継続的な取引から生じる債務について、当期分未払額を計上するための勘定科目です。
     損益計算書の費用勘定との比較となりますが、この勘定科目が相対的に大きい場合は資金繰りが苦しくなっている可能性があります。キャッシュフローと合わせて内容をよく確認して下さい。
 与信管理/主要な勘定科目における注意点、次回はその他の負債についてお話します。

2008年05月27日

与信管理/主要な勘定科目における注意点【第二十二回】(その他の負債)

 今回は、これまでに触れていない負債勘定についてお話します。

  1. 固定負債
     固定負債で、長期借入金・社債以外で注意を要するのは長期未払金です。
     通常、分割支払条件での設備等購入代金の未払分を長期未払勘定で処理しますが、同勘定を利用して、仕入債務の支払猶予(長期猶予)や長期繰延の金額を含める場合もありますので、注意して下さい。

  2. 保証債務(偶発債務)
     保証債務は脚注表示の扱いですが、金額の大きい保証先に対しては、財務内容等を調査し、保証に耐えうる企業か否かの判断が重要です。特に、保証先が関係会社の場合には連結財務諸表を取り付け内容をチェックして下さい。保証先が債務超過であったり財務内容の悪い先であれば、損失の可能性(引当金の設定)も加味し、取引先の財務内容を見直して下さい。

 与信管理/主要な勘定科目における注意点は、今回をもちまして終了致します。ご愛読ありがとうございました。次回からは、与信管理上重要な「財務比率の特徴および注意点」をテーマとした連載となりますので、引き続きご愛顧の程、宜しくお願い致します。

About 2008年05月

2008年05月にブログ「与信管理の知恵袋ブログ - 三井物産クレジットコンサルティング -」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年04月です。

次のアーカイブは2008年06月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35