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2007年12月 アーカイブ

2007年12月04日

与信管理/主要な勘定科目における注意点【第三回】(売上債権)

 取引上発生する売掛金・受取手形(割引手形、裏書譲渡手形)等を総称して「売上債権」といいます。これらは在庫と共に粉飾決算に最も多く用いられる科目ですので、注意して見て下さい。注意すべきポイントを下記しますので、時系列及び他の勘定科目に比較して異常値がないかどうか分析して下さい。

1. 売上高と売上債権の関係
 売上高の伸び率以上に売上債権が増えている場合、特に売上が減少しているにも拘らず売上債権が増えている場合は注意して下さい。不良債権や融通手形が内包している恐れがあります。

2. 売上債権回転期間のチェック
 【売上債権回転期間の出し方】
 売上債権回転期間 = 売上債権 ÷ 売上高 × 365日
 *売上債権 = 売掛金 + 受取手形 + 裏書譲渡手形 + 割引手形

  1. 業種によって、標準の売上債権回転期間は異なりますが、業界標準と比較し長い場合、また、前期と比べ長くなっている場合には注意が必要です。
  2. 売上債権回転期間全体が長期化傾向にある場合でも、売掛金の回転期間が短期化している場合があります。このような場合、手形勘定のうち、受取手形・裏書譲渡手形の金額が相対的に増えているのであれば、不渡手形(不良債権)・融通手形の可能性もあるので、資金繰り状況と合わせて分析することが必要です。

 与信管理/主要な勘定科目における注意点、次回は「割引手形」「裏書譲渡手形(廻し手形)」についてお話します。

2007年12月17日

与信管理/主要な勘定科目における注意点【第四回】(割引手形・裏書譲渡手形)

1. 割引手形の注意点
 割引手形が急に増加した場合や、割引依存度(割引手形の有利子負債に占める割合)が高い場合は、担保不足や信用力の不足によって他に調達手段がないことが考えられます。また、割引使用率(総受取手形[受取手形+割引手形+裏書譲渡手形]に占める割引手形の割合)が高い場合には、売上が低下した際に資金繰りが逼迫する可能性が高いので注意してください。

2. 裏書譲渡手形(廻し手形)の注意点
 印紙税の節減の為に単名手形を発行せず裏書譲渡手形を利用する中小企業もありますが、一般的には信用力を補完する為の担保として利用している(要求されている)場合が殆どです。前期に裏書譲渡手形残高が無かったのに当期に始めて残高が発生した場合、仕入債務(支払手形+買掛金+裏書譲渡手形)に占める裏書譲渡手形の割合が上昇した場合には、信用力の低下により仕入先から裏書譲渡手形を要求された可能性が高いので注意してください。

 与信管理/主要な勘定科目における注意点、次回は「棚卸資産」についてお話します。

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