勘定科目に異常値(異常な推移)を発見した場合には、直接取引先に理由を聴取し、納得できる回答を得ることが重要です。特に、当社の抱える債権リスクが大きいときには、税務申告書の取り付け等を行い、更に内容を精査することによって、当社の損失を未然に防止し、あるいはミニマイズすることを心がけなければなりません。
それでは、主要勘定科目における注意点等をお話しますが、第一回目は「現金・預金」勘定についてお話します。
「現金・預金」とは、現金及び預金類(普通・当座預金及び1年以内に期限を迎える預金)を総称して表した勘定科目です。
通常、企業のバランスシート上で、現預金勘定が恒常的に月商と比較してあまりにも多い場合、借入金担保を目的とした拘束性預金が含まれている可能性が高いため注意が必要です。勿論、期末近くに社債発行や借入により一時的に現預金勘定が増えることもありますし、小売・飲食業等のように、手持ちキャッシュを必要とするような業種もありますので、一概に拘束性預金が含まれているとは限りませんが、借入金依存度が高いにも係らず、現預金残高が余りにも多いような場合には、拘束性預金が含まれている可能性が高いので注意しましょう。拘束性預金の金額がわかる場合には、当座資産から控除して財務分析を行うことが必要です。
与信管理/主要な勘定科目における注意点、次回は「拘束性預金」についてお話します。