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第9回 緊急(倒産)対応(1)

◇第9回 緊急(倒産)対応(1)◇

第9回は、緊急対応として取引先の倒産時の対応についてお話いたします。
与信・債権管理を細心の注意を払って行なっていても、焦付きをゼロにすることは難しいものです。不幸にして取引先が倒産に至ってしまった場合には、その直後の一連の「初期動作」が損害を回避ないしは軽減するために重要となります。次に取引先が突然倒産した場合の対応についてみてみましょう。

【一番大切なことは「慌てないこと」です】

■1.現場確認は迅速に

まずは「事実確認」が大切です。倒産会社に実際に出向き、速やかに「現場確認」をしましょう。

  1. 2人以上で行くこと
    1人では冷静に対応できない場合もありますし、混乱に巻き込まれることもあるので、できるだけ2人以上で行きましょう。

  2. 携帯するもの
    契約書等のコピー(できる限り)、カメラと携帯電話(カメラ付の携帯電話があれば便利)、紙と筆記用具(その場で「同意書」等を作成しなければならない場合もあります)は必需品です。

  3. 事務所が閉鎖されている場合
    事務所等の周辺の状況を確認するとともに、貼り紙がしてある場合には、その内容を全て書き記すか、写真に撮りましょう。

  4. 事務所の中に立入りが可能である場合
    社長、その他幹部や従業員の動向とともに、他の債権者(整理屋等を含む)の動向も把握しましょう。経営幹部と面談できる場合は、できる限りのヒアリングをしましょう。

    【ヒアリングのポイント】
    • 倒産形態(手形不渡り・任意整理・法的整理)
    • 今後のスケジュールと連絡先
    • 倒産の原因
    • 主要債権者とその債権額
    • 主要取引先、売掛金の状況ないしは買掛金の状況
    • 当社が納入した商品の在庫状況(転売されていれば転売先とその明細)

  5. 工場・倉庫の中への立ち入りが可能である場合
    工場・倉庫の中に立ち入ることができる場合には、在庫の状況を把握しましょう。
    尚、実際に立ち入る場合には、相手先の責任者の同意を取り、一緒に立ち入るようにしましょう。その場合、相手先の責任者が一緒にいるところを写真に取っておくことも必要です。なぜなら、無断で立ち入った場合には、住居侵入などの刑事罰に触れる可能性があるからです。

■2.債権債務等の確認他

上記と並行して、「債権債務・契約残高の確認と契約書類等の確認」及び「社内打合せ」を直ちに行います。

  1. 「債権債務・契約残高の確認と契約書類等の確認」
    未計上・未請求分を含めた現時点での債権の総額とその明細、未履行契約残の明細と出荷スケジュールを確認することが必要です。未履行契約の出荷は、緊急事態ですので直ちに差止めるべきです。また、買掛金等の債務がある場合は、相殺に備えて直ちに「支払停止」にするようにします。また、担保も含め契約書等の書類の確認も直ちに行います。

  2. 社内打合せ
    営業部門のみならず、管理部門も含めて直ちに社内打合せを行い、対応方針及び具体的対策を策定、全員で確認しましょう。

次回は、今回に続き緊急対応として、現場で得た情報から、具体的にどのような保全策が取れるのかについてお話いたします。

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2007年06月25日 03:53に投稿されたエントリーのページです。

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